【我が道を行く?周りに合わせる?】
社会心理学者のスナイダーが定義したとされる
「セルフモニタリング」という言葉があります。
これは「周囲の状況や他者の行動に基づいて、
自己の行動や自己呈示
(自分をより良く見せようという意図に合わせた振舞いをすること)が
社会的に適切であるかを観察し、
自己の行動をコントロールすること」を意味します。
簡単に言うと、行動や判断基準に
自分が感じることを重んじるか、
他者が感じることを重んじるかですね。
言い換えると、
「セルフモニタリングが高い = 自分が人からどう見られるかが大切」
「セルフモニタリングが低い = 自分自身がどう感じるかが大切」
ということです。
これはその人の人生に対する価値基準にも大きく影響しそうですし、
自分の特徴を知ることでその強み弱みを理解することにつながりそうです。
今日は、このセルフモニタリングの高低による違い
についてお話しようと思います。
〜人間関係の振る舞いの違い〜
セルフモニタリングが高い人は、
集団の中で気配り・配慮を重視します。
周りから求められる役割を担ったり、
困っている人がいれば率先して
サポートの手を差し伸べます。
人からどうみられているかを
大切にする人らしい行動ですよね。
ただし、仲間外れを気にして良い子になってしまったり、
周りに合わせ過ぎてしまって気疲れすることもあります。
そして、人の目を気にすると言うことは
反面、人の目がなければ
自分の行動をコントロールしない???
一方で、セルフモニタリングの低い人は、
自分のやりたいことを優先します。
それがわがままと取られることもあるでしょうが、
一貫した信念に基づいて行動することで
周りを引っ張るリーダー的存在になれることもあります。
スナイダーによると、
セルフモニタリングが高い人は
活動によって友達を分けて様々なコミュニティを行き来し、
低い人は同じ友達といろいろな活動をする傾向があると分析しています。
ちなみに、簡単なセルフモニタリングテストを見つけましたので
ご紹介しておきます。
〜テストの仕方〜
以下の文章の内容が当てはまることが多い場合は○、
当てはまらないことが多い場合は×と答えてください。
- 他の人の行動を真似ることは苦手だと思う
- 人の集まる場で、他の人を喜ばせるようなことをしたり、言ったりしようとしない
- 確信を持っていることしか主張しない
- あまり詳しく知らないことでも、とりあえず話をすることができる
- 自分を印象付けたりその場を盛り上げようとして演技しているところがあると思う
- 多分いい役者になれるだろうと思う
- グループの中では滅多に注目の的にならない
- 場面や相手が異なれば全く別の人のように振る舞うことがよくある
- 他の人から好意を持たれるようにすることが、それほど上手いとは思わない
- 自分自身は「いつも見た目通りの人間」ではないと思う
- 他の人を喜ばせたり気に入ってもらうために、自分の意見ややり方を変えたりしない
- 自分には人を楽しませようとするところがあると思う
- これまでに、ジェスチャーや即興の芝居のようなゲームでうまくできたことがない
- 色々な人や場面に合わせて自分の行動を変えていくのは苦手である
- 集まりでは、冗談を言ったり話を進めたりするのを人に任せておく方だ
- 人前では決まりが悪くて思うように自分を出すことができない
- いざとなれば、相手の目を見ながら真面目な顔をして嘘をつける
- 本当は嫌な相手でも表面的にはうまく付き合っていけると思う
それでは結果を集計してみましょう。
以下の○と×と、自分の答えが一致するものをカウントしてください。
カウントした数があなたのセルフモニタリングの尺度のスコアです。
1.× 2.× 3.× 4.○ 5.○ 6.○ 7.× 8.○ 9.× 10.○
11.× 12.○ 13.× 14.× 15.× 16.× 17.○ 18.○
18点満点です。
得点が高い→セルフモニタリングが高い
得点が低い→セルフモニタリングが低い
結果はいかがだったでしょうか?
意外な結果だった人もいるかもしれないですね。
次回はセルフモニタリングの高低で
具体的にどんな特徴が見られるか
お話ししてみたいと思います。
いつもお読みくださりありがとうございます。
このメッセージを必要としている人に届きますように。
この記事へのコメントはありません。